ドイツ「フランクフルト」といえば、かの有名な文豪「ゲーテ」が育った都市でもあります。
そのゲーテが過ごした家「ゲーテハウス」は当時のフランクフルトでは屈指の名家で立派な家だったとのことで、今ではフランクフルトの数少ない観光地の中の一つです。
実際見に行った所、私たち日本人が想像する「洋風のお洒落なお家」の予想を超える豪華さでした…!
更にこのゲーテハウスは、日本で有名なアニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場するクララの家のモデルにもなったお家なんだとか…!
え!?大豪邸じゃん!
そこでこの記事では
- 私が「ゲーテハウス」を見に行った感想&楽しみ方
- フランクフルト「ゲーテ博物館」の見どころ
について、私の経験談を交えてご紹介します。
私がゲーテハウスを見に行った感想&楽しみ方!
それでは早速、私が実際にゲーテハウスを見に行った感想と楽しみ方をご紹介したいと思います。
「ゲーテハウス」は、フランクフルト中央駅から徒歩約10分ほど。
外観に観光地感がなく周りの建物に紛れていましたので、ボーっとしてたら通り過ぎてしまいそうでした(汗)
ゲーテハウスへ向かう際は事前に写真で見てても結構場所が分かりにくい為、どこにあるか!?周辺にアンテナを張っておくことをオススメします…!
入場は、隣接する「ゲーテハウス」から。
まず入り口に入ると、右側最初の部屋は「キッチン」になっています。
とても凝った内装です。
まるでその当時にタイムスリップしたかのような道具だったりキッチン用品が並べてありましたが、壁紙もまた素敵だなと思いました。
このゲーテハウスは1707年~1709年に建設されたそうなのですが
当時の日本の1707年と言えば、なんと江戸時代…!
江戸時代の家と言えば長屋です。
【参考写真】
その頃の日本はこんな感じの長屋でしょうか…!
日本のこの和風な感じも素敵ですが、同時代にヨーロッパはこんなにも技術が進んでいたのかと思うと感慨深いです…!
こちらは「青の部屋」と言い、ゲーテが最終的に有名になった本の清書をしたと言われている丸テーブルが置かれていました。
これが「赤いピアノ」と言って、ゲーテの妹さんがよく弾いていたピアノなんだとか。
ゲーテのご家族は音楽好きが多かったので「音楽室」というのを作って、そこで皆でよく楽しまれていたそうです。
次にこちらは図書館
家に図書館があるというのも衝撃かつ素晴らしいのですが、更になんと2000冊以上の本を所蔵しており
ここでゲーテは色々な本を読んで知識を増やしたという風に言われています。
一つひとつの本が分厚いですから、通常ならここににある本を一冊読むだけでも何年もかかってしまいそうです(汗)
ゲーテは速読能力でもあったのでしょうか?
にしても家の中に図書館だとか音楽室だとかで、まるで学校のようですよね(笑)
ゲーテハウスを実際に見て思ったのは、一つひとつの家具にこだわりや職人気質が感じられ「オーダーメイドの家具」ばかりだなと感じました。
次にこの緑の壁のお部屋は「詩人の部屋」と言って、ゲーテが今残る有名な作品を色々手掛けたお部屋になります。
この部屋でゲーテは名作「若きヴェルテルの悩み」「ゲッツ」「ファウスト」の初稿を書いたそうです。
因みにこのテーブルの上に置いてあるのが古代ギリシャの像。
ゲーテはこの頃から「ギリシャ古代の文化」にとても興味を持っていたようで、この時代からこのような古代ギリシャの像を自分の部屋に置いて楽しんでいたんだとか。
また、当時ゲーテが執筆した手書きの物も沢山残っているのでとても興味深いお部屋です…!
こういった環境に見を置かれながら書かれた本が大傑作になっているんですね。
ゲーテハウスに行かれる方は、ゲーテの本を何か一冊でも読んでから観光に行かれると感動度が倍になるのでオススメです…!
私は「若きヴェルテルの悩み」を読んでいたので、感動してこの部屋に一番長く滞在してしまったほど。
いかにゲーテという人物の歴史的背景を知っているかがより一層楽しめるかどうかのポイントとなるのではないかと感じました。
忙しい現代ですから、ゲーテの本を読む時間の余裕がないという場合は、ハイジとクララが出会った場所…!と思っておくだけでも興奮しますのでオススメです(笑)
フランクフルト「ゲーテ博物館」の見どころ
続いて、ゲーテハウスと隣接されている「ゲーテ博物館」の体験談&見どころをご紹介します。
チケットは1人10ユーロ。(ゲーテハウス込)
チケットを買うと「青色の丸いシール」が貰えるのでお洋服なんかに貼っておくと、入り口でチケットを見せる必要がなくなりスムーズに進めます。
大きな荷物はロッカーに預けるように言われますので預けます。
(コインはリターン式のロッカーが利用できました。)
因みにロッカーは大きいので、大きめの荷物を持っていても入れられてとても便利。
ロッカー室にトイレ(無料)もありましたので、途中で戻ることがないようにここで先に済ませておくことをオススメします…!
このゲーテ博物館は、ゲーテの生誕地であるフランクフルトからワイマール、イタリア、そしてドイツ最後の居住地デュッセルドルフまで、ゲーテの生涯を辿る展示がされていました。
展示物の解説は主にドイツ語ですが、英語の解説も一部あるため、私達外国人観光客にも分かりやすい仕組みです。
博物館にはゲーテと同時代に活躍したり、ゲーテと親交があった画家の作品やゲーテゆかりの品々が展示されていました。
見どころは、各時代のゲーテの肖像画や手稿、書簡など…!
ゲーテの生涯を詳しく知ることができるようになっています。
また、この広間の裏にある庭園もおすすめスポットの一つ。
ゲーテは自然を愛し、そこから創造性を得ていたんだとか。
静かな雰囲気の中を散策することで、ゲーテの心情に触れることができるかもしれません…!
ゲーテファンはもちろん、文学や歴史に興味のある方にも、ぜひ訪れていただきたいオススメの博物館です。
まとめ
この記事では、ドイツのゲーテハウスを見に行った感想&楽しみ方やゲーテ博物館の見どころについて、ご紹介しました。
ゲーテハウスの楽しみ方は
- ゲーテの本を何か一冊でも読んでから観光に行かれると感動度が倍になるのでオススメ
- いかにゲーテという人物の歴史的背景を知っているかがより一層楽しめるかどうかのポイント
- ゲーテの本を読む時間の余裕がないという場合は、ハイジとクララが出会った場所…!と思っておくだけでも興奮するためオススメ
ゲーテ博物館の見どころは
- 各時代のゲーテの肖像画や手稿、書簡など
- 広間の裏にある庭園もおすすめスポットの一つ
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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